可算名詞と不可算名詞は大前提として無冠詞の状態では概念(性質、機能、手段、役割等のイメージ)です。
参考 冠詞と無冠詞と複数形での5パターン作れて意味が異なります。
不可算名詞は
「数えられない名詞」なのではなく、
👉「それ単体では“形として仕切られていない概念名詞”」
そして――
何らかの形・単位・区切りを与えた瞬間、
可算名詞と同じ状態になります。
以下に可算名詞と不可算名詞のツリーを掲載します、理屈はどちらもほぼ同じです。
【英語の名詞はここから始まる|可算名詞】
概 念
│
無冠詞・単数
│
🟦 space / time / car / room / school
(性質・機能・手段・役割としての概念)
│
│
────────────────────────
│ │
│ │
一般化(種類として) 個体化(現実世界の話)
無冠詞・複数 a / the
│ │
🟩 spaces / times / cars / rooms / schools 🟨 a car / a room / a school
(〜というもの一般) 🟥 the car / the room / the school
│ │
│ │
──────────────────
│
│
🟥 the cars / the rooms / the schools
(認識共有された複数の対象)
🟦 概念(無冠詞・単数)
- space → 空間という性質
- time → 時間という流れ
- car → 移動手段
- room → 区画
- school → 教育という機能
👉 まだ「数」も「特定」もない
🟩 一般化(無冠詞・複数)
- 種類・カテゴリー・一般論
- Cars are useful.
- Schools shape society.
👉 「〜というもの」
🟨 / 🟥 個体化(a / the)
- a → 1つ切り出す
- the → 共有認識に置く
👉 現実世界の話
【英語の名詞はここから始まる|不可算名詞】
概 念
│
無冠詞・単数
│
🟦 water / gold / information
(性質・素材・価値・内容という概念)
│
│
────────────────────────
│ │
│ │
一般化(種類として) 個体化(現実世界の話)
※原則は原形 a / the / 数量表現
│ │
🟩 water / gold / information 🟨 a glass of water
(無冠詞のまま 🟥 the water
一般論として使う) 🟨 a piece of information
🟥 the information
🟨 a bar of gold
🟥 the gold
│ │
│ │
──────────────────
│
│
🟥 the waters / the informations*
(※文脈・専門分野・比喩で可)
🟦 無冠詞・単数(概念)
- water → 水という性質
- gold → 金という素材・価値
- information → 情報という中身
👉 まだ「数」も「形」もない
🟨 個体化(切った瞬間)
不可算名詞は
名詞そのものでは切れない → 容器・単位で切る
- a glass of water
- a piece of information
- a bar of gold
👉 ここで初めて
可算名詞と同じ世界に入る
🟥 the(共有認識)
- the water
- the gold
- the information
👉
「どれの話か、もう分かっている」
超重要
不可算名詞は
切れないのではなく
まだ切っていないだけ(容器、インゴットやシート、切り分けたピースで区切る)
注意点(でも本質は変わらない)
- the waters / the informations
- 一般英語では稀
- ただし
- waters(海域・水域)
- informations(法律・IT分野)
→ 概念を種類として再解釈した例
可算名詞と不可算名詞の違い【概念ベースまとめ】
前提(いちばん大事)
可算/不可算は
名詞そのものの性質ではなく
「概念がどう扱われやすいか」の違い
① スタート地点は同じ
| 項目 | 可算名詞 | 不可算名詞 |
|---|---|---|
| 出発点 | 概念 | 概念 |
| 例 | cat / car / room | water / gold / information |
| 役割 | 性質・機能・役割 | 性質・内容・素材 |
👉 どちらも最初は「切られていない」
② 違い①:切られやすさ
可算名詞
- 形が想像しやすい
- 個体が目に浮かびやすい
- 👉 すぐ切られる
例
- cat → 1匹
- car → 1台
- room → 1部屋
だから
概念のまま使われる頻度が低い
不可算名詞
- 形が定まらない
- 境界が曖昧
- 👉 切られにくい
例
- water(どこからどこまで?)
- information(1個って何?)
- gold(塊?粉?)
だから
概念のまま使われやすい
③ 違い②:一般論の作り方
可算名詞の一般論
cats / cars / rooms
- 無冠詞・複数
- 「〜というもの一般」
理由
👉 個体を並べて
👉 種類として捉え直す
不可算名詞の一般論
water / gold / information
- 無冠詞・単数のまま
- すでに全体・概念
理由
👉 もともと切っていない
👉 広げる必要がない
★ 超重要ポイント
一般論になる条件は
複数形ではない
無冠詞であること
④ 違い③:個体化の方法
可算名詞
- 名詞そのものを切れる
a cat / the car
不可算名詞
- 名詞は切れない
- 単位・容器で切る
a glass of water
a piece of information
a bar of gold
👉 切った瞬間
可算名詞と同じ世界に入る
⑤ 複数形の有無は「本質」ではない
| 形 | 意味 |
|---|---|
| cats | 種類としての一般論 |
| the cats | 認識共有された複数 |
| waters | 種類・水域・文脈限定 |
| informations | 専門・比喩的用法 |
👉
可算/不可算の境界は固定ではない
⑥ 一言で対比
可算名詞は
すぐ切られる概念不可算名詞は
概念のまま使われやすい名詞
⑦ 学校英語との決定的な違い
学校英語
- 可算=数えられる
- 不可算=数えられない
概念ベース
- 可算=切りやすい
- 不可算=切りにくい
👉 だから
例外が激減する
まとめ
可算名詞と不可算名詞の違いは
数ではない
概念がどれだけ
早く切られるかの違いである
スーパーマーケットで魚の切り身(a,the)を見てその魚の事(無冠詞)を知ることが出来ない事を説明します。


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