what を軸に
- 疑問文
- 感嘆文
- 強調構文
を同じ原理で一本につないで整理します。
① what の正体(共通の出発点)
まず核心から。
what =「中身がまだ入っていない箱(空欄)」
- 名詞そのもの
- 「何が入るか未確定」な情報スロット
- the thing whichの意味を内包している
👉 この「箱」を
- 相手に渡すのが疑問文
- 自分で埋めて感情を出すのが感嘆文
- そこを強く見せるのが強調構文
です。
② 疑問文(what-question)
形
What did you buy?
文の中で起きていること
- 本来:You bought [something]
- その 空欄 を what に置き換え
- 文頭に引っ張り出す
気持ちの方向
👉 答えは相手が持っている
- 「そこ、教えて」
- 情報要求
📌 ポイント
- do / did が出る
→ 「文を疑問にするスイッチ」

③ 感嘆文(What a / What + 名詞)
形
What a beautiful day (it is)!
What a surprise!
文の中で起きていること
- 中身はもう分かっている
- でも 感情が先に動く
- 評価・驚き・感動が前に出る
気持ちの方向
👉 答えは文の中にある(自分の中)
- 「すごい!」
- 「なんて〜なんだ!」
📌 ポイント
- 疑問符は不要(!)
- do は使えない
- 理由:
→ 情報を聞いていない
→ すでに気持ちが満たされている
- 理由:

④ 強調構文(It is ~ that / what)
形(what を使う型)
What I like is coffee.
文の中で起きていること
- 通常文:I like coffee.
- 「like の中身」に注目
- そこだけを前面に出す
気持ちの方向
👉 「ここ!」と指さす意識
- 情報は共有済み
- でも 焦点を当て直したい
📌 ポイント
- 疑問ではない
- 感嘆でもない
- 視線誘導の文

⑤ 3つを並べて比較(what 視点)
| 種類 | what の役割 | 気持ち | do |
|---|---|---|---|
| 疑問文 | 空欄を相手に渡す | 知りたい | 使う |
| 感嘆文 | 空欄を感情で埋める | 感動・驚き | 使わない |
| 強調構文 | 空欄を照らす | ここが大事 | 使わない |
⑥ 「気持ちが動けば、文が動く」まとめ
- 疑問文
👉 情報が欠けている → 文がひっくり返る - 感嘆文
👉 感情が先に来る → 評価が前に出る - 強調構文
👉 意識の焦点が動く → 文の中心が移動
つまり:
文法はルールじゃなくて、心の動線
⑦ 一文で言うと
what は「空っぽの箱」。
それを相手に差し出せば疑問文、
気持ちで満たせば感嘆文、
光を当てれば強調構文になる。


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