Mayは「2つの意味」じゃない!「2つの道」で全部つながる【助動詞Mayのコアイメージ】

英文法

学校では May

  • 「〜かもしれない」
  • 「〜してもいい」

という2つの意味として習います。

でも実は、この2つを別々に暗記する必要はありません。

May のコアイメージはたった一つ。

「二つの道(選択肢)が開いている」という話者の判断

このイメージだけで、可能性・許可・禁止・丁寧なお願いまで、すべて説明できます。


Mayのコアイメージは「二つの道」

May は、話し手が

「まだどちらにも決まっていない」
「相手には選ぶ余地がある」

と考えている状態を表します。

つまり、

  • Aの道
  • Bの道

この二つがまだ残っているイメージです。


物事について使うMay

It may rain tomorrow.

明日は雨が降るかもしれません。

ここでは、

  • 雨が降る道
  • 雨が降らない道

の両方が残っています。

だから、

「〜かもしれない」

という意味になります。

明日の天気

☔ 降る道   ○
☀ 降らない道 ○

まだどちらにも決まっていない状態ですね。


人への許可で使うMay

今度は人に対して使ってみましょう。

You may start.

始めてもいいですよ。

ここでも二つの道があります。

  • 始める
  • 始めない

どちらも一応残っています。

つまり、

「始める道を開けましたよ。」

というイメージです。

始める   ○
始めない  ○

実際には相手に

「どうぞ始めてください。」

という気持ちも含まれていますが、英語では相手に選択権を残す表現になっています。


なぜ少しフォーマルに聞こえるの?

You may…

という表現は、

許可を与えられる立場の人

が使うことが多い表現です。

例えば、

  • 試験官
  • 先生
  • 店員
  • 係員
  • 上司

などです。

そのため、友達同士の日常会話では少し堅く、場合によっては上から目線に聞こえることがあります。

日常会話では、

Can

の方が自然です。


May not は禁止になる理由

You may not smoke.

喫煙は禁止です。
(吸うのはご遠慮ください。)

ここでは、

「吸う道」そのものが閉じられます。

吸う   ✕
吸わない ○

だから、

「吸わないでください」

という禁止になります。

つまり、

進む道そのものを閉じる

というイメージです。


物事の may not は意味が違う

ところが、

It may not rain tomorrow.

になると禁止ではありません。

ここでは、

  • 雨が降らない道
  • 雨が降る道

の二つがまだ残っています。

ただ、

「降らない方が可能性は高そう」

というだけです。

☀ 降らない ○(少し有力)
☔ 降る   ○(まだ残っている)

だから、

降らないかもしれない

という意味になります。

禁止ではなく、

物事の推量

だからです。


May I ~? が丁寧になる理由

May I come in?

入ってもよろしいでしょうか。

May I help you?

お手伝いしましょうか。

これも「二つの道」で説明できます。

話し手は、

「入る」
「入らない」

を決めているのではありません。

相手にその選択権を渡しています。

つまり、

許可を与える権利を相手に委ねている

のです。

だから、

相手の自由や判断を尊重した、とても丁寧な言い方になります。


Canとの違い

許可を求める場面では、

Can を使うこともできます。

例えば、

Can I come in?

Can I have a cup of tea?

こちらも自然です。

違いは、

Can の方が日常会話でよく使われるカジュアルな表現

ということ。

一方、

May はフォーマルな場面や接客、学校などでよく使われます。


物事の推量ではMayとCanは違う

ここは注意したいポイントです。

It may rain tomorrow.

これは、

明日は雨が降るかもしれない。

という今回の天気についての予測です。

一方、

It can rain tomorrow.

は、

明日、雨が降ることもあり得る。

という、

理論上・状況上の可能性

を表す言い方になります。

そのため、

普通の天気予報では

May の方が自然です。

簡単にまとめると、

MayCan
今回どうなるかという予測理論上・一般的な可能性

となります。


祈願文のMay

May は祈願文でも使われます。

May you be happy.
(幸せでありますように。)

ここでも、

「そうなる道が開きますように」

という願いが込められています。


Mightについて

Might は

May の過去形

です。

ただし現在では、

時制だけではなく、

May より控えめな可能性を表すこともあります。

例えば、

It might rain tomorrow.

(雨が降るかもしれない。)

May より少し自信を抑えた言い方になります。


まとめ

May は、

「〜かもしれない」

「〜してもいい」

という二つの意味を別々に覚える必要はありません。

コアイメージは、

「二つの道(選択肢)が開いている」という話者の判断

これだけです。

  • 物事では、「降る」「降らない」の二つの可能性が残っているので「〜かもしれない」になります。
  • 人への許可では、「する」「しない」の二つの道を相手に残しているので「〜してもいい」という意味になります。
  • May not は、人に使えば「する道」を閉じるので禁止、物事に使えば「〜しないかもしれない」という推量になります。
  • May I ~? は、相手に許可を与える権利を委ねるため、とても丁寧な表現になります。
  • 許可を求める場面では Can でも言えますが、Can の方が日常会話では自然です。一方、物事の推量では MayCan はニュアンスが異なるため、使い分けが必要です。

「可能性」と「許可」を暗記するのではなく、「二つの道」という一つのイメージで考えると、May の使い方が自然につながって見えてきます。

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